去年観た映画なのについに越年してしまいました><
少し巻いて書いていきます。
すみません・・・orz
28本目は「伏 鉄砲娘の捕物帳」です。

この映画はほかの映画を見たときの予告編でえらく映像が奇麗で公開したら絶対見に行こうと思わせてくれた作品です。
物語は同居していた猟師である祖父が亡くなって、一人ぼっちになった浜路が兄に呼ばれて江戸に上京する所から始まります。
江戸に来た浜路は見るものすべてに興味深々でその姿はまるで子供でした。
そんな中浜路は奇怪な噂を耳にします。人と犬の血を引き、人に化けて暮らし、人の生珠(=いきだま)を食らう“伏”と呼ばれる者たちの存在と、彼らが引き起こす凶悪事件のことでした。道節の家を探す浜路は、やがて犬の仮面をつけた白い髪の青年、信乃と出会います。
信乃の案内で兄「道節」の家にたどり着いて見たのは、侍になるために江戸に出たものの、志半ばで夢破れ浪人となっている兄の姿でした。
兄は腕の立つ猟師として育った浜路を利用して「伏狩り」で手柄をあげ、出世しようと考えます。
浜路は伏狩りの過程で瓦版を書いている「冥土」、さらに深川一座の看板役者として舞台に立つ「信乃」とも次第に心を通わせてゆく……。様々な人と触れ合い、そして…伏を狩ったときに伏にも人と同じ感情があり、思いがあって暮らしている事を知り、葛藤していきます。
そんななか浜路は信乃が伏だという事を知ってしまいます。
伏は狩らなければ人の魂を喰われ続けてしまうという事実。猟師としての使命と、信乃への感じたことのない感情の中で気持ちが揺れ動く中、浜路が取った行動とは・・・
終始映像が奇麗で質の高さがうかがえました。
ストーリーとしては雑な部分があったものの、浜路の子供のような心から、一人の女性の心への変化など楽しめる作品だったと思います。
★4.0(5点中)
29本目は「のぼうの城」です。

この映画もまた予告編で絶対見ようと思った作品です。
秀吉の小田原城攻めで、北条の支城であり唯一豊臣軍に落とされなかった城、忍城(おしじょう)が舞台の物語です。
この映画は公開までだいぶ難産だった作品だったようです。
企画脚本作成→脚本大賞受賞→映画化要望の声(野村万斎さんに主演依頼)→スポンサー付かず→脚本を小説化→直木賞候補に→本屋大賞2位→スポンサーつく→映画完成→東日本大震災発生→豪快な水攻めのシーンがあるため上映を延期→迫力ある水攻めのシーンを大胆にカット→公開
構想から公開まで長い年月がかかった作品です。
ストーリーはでくのぼうを揶揄した「のぼう」と呼ばれる城代の成田長親が守る城兵約500人の忍城という城に、小田原城を落とそうと小田原城を攻め込む豊臣秀吉が、なかなか武功をあげることが出来ない石田光成に兵隊2万人を与え、忍城の城主氏長と無血開城の約束を光成には内緒で交わし、表向きに忍城を落とした功績を光成に与えようとします。
そうとも知らず光成は灯りもともさずに軍を進めるなどという明らかに軽んぜられた行動や、弱い者には傲慢な態度・振る舞いをする長束正家を軍使にするなど忍城を挑発、更には「甲斐姫を殿(秀吉)差し出せ」という言動に総大将である長親は「戦いまする」と宣言する。
当主・氏長より降伏を知らされていた重臣たちは、初め混乱するが覚悟を決め、かくて忍城戦は幕を開けた。
圧倒的な人数差のなか「のぼう」に勝機はあるのか…
今年に入り、日本アカデミーの優秀賞にノミネートされたこの作品。
上映時間144分という長さにもかかわらず、それを感じさせないストーリーと、のぼう役の野村万斎をはじめとする役者たちの個々のキャラクターがしっかり際立っていて終始楽しめる作品だったと思います。
★5.0(5点中)
30本目は「悪の教典」です。

この作品も予告編を見て、見てみようと思った作品です。
試写会で招待されたAKBの方が、その残虐性から気分が悪くなり、この映画は認めないとブログで公言してしまうくらいの問題作でもあります。
内容はその騒動も納得の出来で、伊藤英明扮する蓮見が何の罪悪感もなく同僚の教師や生徒を殺していくのですが、完全犯罪に見せるというには雑な殺し方が目立ちますし、学校に閉じ込められた生徒たちがほぼ反撃をすることもなく虐殺されていくシーンは斬新ではありますが、多くの疑問が残ります。
1人の相手にクラスのみんなで何とかしようとしないのか?固まらずにみんな散らばって学校の外に出ようと思わないのか?
虐殺に特化しすぎてストーリー性に欠けている感じが否めないです。
最後にTo Be Continued...と出ていましたが、続編があるとするならば個人的にはビデオレンタルでもいいかなぁ…というくらいです。
★3.0(5点中)
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